無垢床(フローリング)と床暖房の両立について|無垢床と床暖房のどちらも諦めたくない!という方は是非お読みください。

結論から申し上げますと、無垢床と床暖房システムは無垢床との相性は良くありません。
無垢床(フローリング)は極度の乾燥状態がとても苦手なので熱を発する床暖房システムは無垢床がひび割れたり、反ったり、隙間ができてしまうなどトラブルの原因となります。では、無垢床と床暖房は両立できないのか?というとそうではありません。無垢床であっても、床暖房対応の製品が存在します。

- 床暖房対応のフローリングについて

通常のフローリング制作工程と違い、床暖房対応のフローリングは特殊な処理を加え材を厳選し製造しています。具体的には、フローリング自体の幅を短くしたり、含水率をコントロールしたり、乾燥や湿度変化に耐えうる加工を施します。また、フローリングのベースに複合合板を使用し、表面は無垢の挽板で化粧することで床暖房の環境に耐えられるようにする生産方法もあります。これらの処理のおかげで木と木の隙間が狭まることで使い勝手や見栄えも良くなる恩恵を受けれる一方で、普通のフローリングに比べて工程が増え、チェックポイントも厳しいため、高価となります。

伴い、「無垢床と床暖房は両立できないのか?」という疑問に対しては「両立はできます。ただしコストは上がります」となります。

- 床暖房システムを正しく理解する

床暖房システムには「高温床暖房」と「低温床暖房」の大きく2種類あることを事前に把握しておく必要があります。

■ 高温床暖房

歩いた時にはっきりと足裏で“あたたかい”と感じられる床暖房システムは「高温」になります。
フローリングの下の温度は最高で70℃近くまで上がります。

■ 低温床暖房

フローリングの下の温度は30℃前後までしか上がりませんので、歩いた時に「冷たくない?」と思う方もいらっしゃいます。北欧などの極寒地域で主に使用されているのはこの低温床暖房と言われています。

それぞれ対応する無垢床製品が異なりますので、事前に床暖房システムについて調査する必要があります。採用をご検討される場合は事前にメーカーにお問い合わせをしたり、SOUSENにご相談ください。

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